問11 非常照明
設問分より、1階を避難階なので避難階の直上階となる
避難階の屋外への出入口又は屋外避難階段に通ずる出入り口までの歩行距離が20m以下であれば避難上支障がなく、非常照明の設置が免除
応接室:屋外避難階段までの歩行距離が16m≦20m 免除可能
会議室:屋外避難階段までの歩行距離が24mで、20mを超すので非常照明の設置を免除できない
問12 防災設備の配線 不適切箇所の指示
凡例の各種ケーブルの耐熱配線種類は下記の通り
(設問より、ケーブルラック上に敷設されているとあるので耐熱処理は無処理)
CV:架橋ポリエチレンケーブル→FB
HP:耐熱ケーブル→FB
FP:耐火ケーブル→FC
耐熱階級は下記の通り
強 FC(840℃)>FB(280℃)>FA(110℃)
不適切部分となりうる耐熱階級の低い部分を確認していく
E:キュービクルから蓄電池への電源配線
非常照明装置は30分の容量を持たなければならない
蓄電池は10分分しかないので、残り20分分は非常用発電機から送電の必要がある
非常用の照明装置の電源であるため、FCの階級が必要
CV(架橋ポリエチレンケーブル)はFBの階級であるため不適切
問13 蓄電池
設問の計算書を順番に確認していく
許容最低電圧
Vd=(Va+Vc)/n
Va:負荷の許容最低電圧(V)
Vc:蓄電池と負荷間の配線の電圧降下(V)
蓄電池~分電盤で5V、分電盤~負荷(非常用照明装置)で2Vなので
Vc=7V
計算すると、許容最低電圧Vdは、約1.89
許容最低電圧の計算式は、建築設備設計技術の章に記載があります
蓄電池容量
定格放電率換算容量Cを計算する
保守率 L=0.8
許容最低電圧は1.89なので、設問の表より1.9Vの箇所を確認する(電圧が高い方で確認する)
容量換算時間 K1=2.25 K2=1.42
(設問のK1=1.34、K2=0.69が不適切)
計算した結果、C=316.75
200Ahの蓄電池では容量が不足
問14 避雷針
避雷針高さは地上から43m(22+11+4+6)
保護レベルに応じた受雷部の配置の表より、
保護角法で保護できるのはレベルⅣで35°まで
設問では55°で保護しているので不適切
問15 設備関係規定 不適切箇所指示
A:非常用エレベーターの予備電源
建築基準法による防災設備と適応予備電源についての表を確認
非常用エレベーターの予備電源は、自家用発電装置に限られるため、不適切
B:学校は特殊建築物であるが、設置義務免除の用途である→OK
C:一種耐熱形は一番等級の高い仕様→OK
D:配電盤などの耐熱規制の表より、開放の廊下は二種耐熱形でよい→OK
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