建築コラム

サナア(SANAA)建築の魅力が分かる!必見の名作7選

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「建築好きなら知っておくべき建築家をもっと知りたい」
「サナアが手掛けた建築の魅力や、その意図を詳しく知りたい」
そんな気持ちはありませんか?

サナア(SANAA)は、妹島和世氏と西沢立衛氏のユニットで、ミニマルかつ革新的なデザインで世界中の建築ファンを魅了しています。しかし、その代表作を体系的に理解する機会は意外と少なく、どの建築が必見なのか迷ってしまう方も多いでしょう。

この記事では、そんな悩みを解決するために、サナアの日本での代表作を厳選して7つご紹介します。

それぞれの建築が持つデザインの意図や、その場に立つことで感じられる魅力を具体的に解説します。

この記事を読み終えれば、サナア建築の魅力がより深く理解でき、次の建築巡りの計画がきっと立てやすくなるはずです!

それでは、サナア建築の傑作7選へご案内します。

サナア建築とは?簡単に解説

サナア建築は、妹島和世さんと西沢立衛さんによる建築ユニット「SANAA(サナア)」が手がける建築作品を指します。シンプルながら独自の美しさを持ち、建築好きなら一度は目にしたい建築物です。

特徴としては、以下の点が挙げられます。

  • 光や風といった自然要素を巧みに取り入れる設計。
  • ガラスや金属を多用した軽やかなデザイン。
  • 建物と周囲の環境が調和する空間作り。

例えば、金沢21世紀美術館はその代表例です。建物が公園と一体化しており、建築と自然の境界を感じさせません。この記事では、サナア建築の名作7選を詳しく紹介します。

サナア建築の名作7選を紹介

1. 金沢21世紀美術館|透明感あふれる空間

金沢市にあるこの美術館は、サナア建築の代表作として知られています。建物全体が円形で、壁面には全面ガラスが採用され、光がどこからでも差し込む明るい空間を実現しています。中庭を囲むように配置された展示室は、訪れる人に親しみやすさを与えます。

注目ポイント:

  • "レアンドロ・エルリッヒのプール"は水中に入ったように見える展示で大人気。
  • 周囲の公園と一体化した設計が魅力。

行く際には、公共交通機関を使うと便利です。訪問前にオンラインでイベント情報を確認しておくと、より楽しめます。

金沢21世紀美術館

引用:金沢21世紀美術館 | 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.

金沢21世紀美術館

公式サイト:https://www.kanazawa21.jp/

住所:石川県金沢市広坂1丁目2番1号 

2. 豊島美術館|自然と一体化した建築

香川県にある豊島美術館は、建築と自然が見事に融合しています。建物は一見シンプルな形状ですが、内部に入ると自然光や風がダイレクトに感じられる設計となっています。

注目ポイント:

  • 建物全体がアート作品の一部。
  • 周囲の景観と一体化している。

訪問には事前予約が必要なので、計画を立ててから行きましょう。

豊島美術館

引用:豊島美術館 | アート・建築をみる | ベネッセアートサイト直島

豊島美術館

公式サイト:https://benesse-artsite.jp/art/teshima.html

住所:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607

3. ディオール表参道|ファッションと建築の融合

東京都表参道に位置するこの建築は、サナアが手がけた商業施設の代表作です。繊細でエレガントな外観と、ブランドのイメージを反映した設計が特徴で、訪れる人に強い印象を与えます。

注目ポイント:

  • ファサードに使われた半透明の素材が光を柔らかく拡散。
  • 店内の曲線的なデザインが流れるような動線を生み出している。

表参道という洗練されたエリアの中でもひときわ目を引く建物で、買い物だけでなく建築を体感する楽しさも味わえます。

ディオール表参道

ディオール表参道

公式サイト:https://www.dior.com/ja_jp

住所:東京都渋谷区神宮前5丁目9-11

4. 長崎県美術館|地域文化と融合した建築

長崎市にあるこの美術館は、周囲の景観と調和しながらも現代的なデザインを取り入れています。内部には多目的スペースがあり、地域の文化イベントにも対応しています。

注目ポイント:

  • 水辺に面した開放的な設計。
  • 地元の伝統と現代建築が融合。

訪問前に特別展の情報をチェックすると、より楽しめます。

長崎県美術館

引用:長崎県美術館 | スポット | 長崎市公式観光サイト「travel nagasaki」

長崎県美術館

公式サイト:https://www.nagasaki-museum.jp/

住所:長崎県長崎市出島町2番1号

5. 海の駅なおしま|島の玄関口を彩る建築

香川県直島町にある「海の駅なおしま」は、直島の玄関口として2006年に完成したSANAAの代表作の一つです。この施設は、訪れる人々を迎え入れるために、軽やかで開放的なデザインが採用されています。大きな屋根と細い柱で支えられた構造が特徴で、直島のアートの島としてのイメージを反映しています。

注目ポイント:

  • 屋根全体が一体となった設計で、フェリー乗り場や待合スペース、観光案内所が機能的に配置。
  • 周囲の景観と調和し、自然光を取り入れた明るい空間。

また、近くには同じくSANAAが設計した「直島港ターミナル」があります。2016年に完成したこの建築は、半透明の素材を使った雲のような形状が特徴で、待合スペースや観光拠点として利用されています。海の駅なおしまから直島港ターミナルまでは徒歩でわずか数分の距離で、どちらも訪問することでSANAAの建築の多様性を堪能できます。作品であり、訪れる人々に強い印象を与えます。直島を訪れる際には、このターミナルのデザインにも注目してみてください。

海の駅なおしま

引用:海の駅「なおしま」|スポット・体験|香川県観光協会公式サイト - うどん県旅ネット

直島港ターミナル

引用:直島港ターミナル|株式会社シェルター

直島港ターミナル

公式サイト: 直島町公式ウェブサイト

住所: 香川県香川郡直島町2249-40

6. すみだ北斎美術館|伝統と現代の融合

東京都墨田区にあるこの美術館は、江戸の浮世絵師・葛飾北斎をテーマにした施設です。伝統的な文化と現代建築の融合を目指した設計が特徴で、外観の鋭角的な形状が目を引きます。

注目ポイント:

  • 内部の展示スペースはシンプルで作品が映える。
  • 外観は北斎の大胆な構図を彷彿とさせるデザイン。

北斎ファンや建築好きにとって必見のスポットです。

すみだ北斎美術館

引用:すみだスポット - すみだ北斎美術館 | 一般社団法人 墨田区観光協会【本物が生きる街 すみだ観光サイト】

すみだ北斎美術館

公式サイト:https://hokusai-museum.jp/

住所:東京都墨田区亀沢2丁目7-2

7. 多摩美術大学図書館|学びとデザインの融合

東京都八王子市にある多摩美術大学図書館は、サナアが設計した知的創造の場です。曲線を多用した柔らかなデザインが特徴で、学生たちに親しみやすい空間を提供しています。

注目ポイント:

  • 曲線的なデザインが空間に優しい印象を与える。
  • 大きなガラス窓から自然光が差し込み、開放感を演出。

学びの場としての機能性とデザイン性を兼ね備えた施設です。

多摩美術大学図書館

引用:多摩美術大学図書館(八王子キャンパス) | BCS賞 | 日本建設業連合会

多摩美術大学図書館

公式サイト:https://www.tamabi.ac.jp/prof/toshokan/

住所:東京都八王子市鑓水2丁目1723

サナア建築が人気の理由

サナア建築の人気の理由は、「軽やかさ」と「自然との調和」にあります。具体的には、以下の特徴が多くの人々を惹きつけています。

  • 透明感があり、光や風を感じられる。
  • 無駄を省いたシンプルなデザイン。
  • 建物が周囲の環境と一体化する。

例えば、金沢21世紀美術館では、建築が周囲の公園と溶け込んでおり、訪れる人に自然と建築の両方を楽しむ体験を提供しています。こうした点が、多くの人に支持されている理由です。

サナア建築をもっと楽しむ方

サナア建築を楽しむには、実際に訪れて体感するのが一番です。その際、以下のポイントを意識すると、さらに深く楽しめます。

  • 建物の外観と周囲の景観を観察する。
  • 光の入り方や空間の広がりを体感する。
  • 展示や利用目的を理解しながら空間を楽しむ。

また、事前に建築の設計背景や特徴を調べておくと、訪問時の感動が倍増します。

サナア建築を訪れる前に知っておこう

サナア建築を訪れる前には、建築がどのような意図で設計されたのかを調べておくことをおすすめします。

また、建築をより深く楽しむためには、以下の視点を持つと良いでしょう。

  • 素材や形状が空間に与える影響を見る。
  • 自然光や影の変化に注目する。

こんなことを意識すると、建築を見るのがもっと楽しくなりますよ。

まとめ|サナア建築を体感してみよう

サナア建築は、シンプルながらも美しさと機能性を兼ね備えた作品ばかりです。この記事で紹介した7つの名作を訪れれば、きっとその魅力に心を打たれるはずです。

まずは近場から訪問を計画してみてはいかがでしょうか?

サナア建築の世界を体感し、その魅力をより深く味わってみてください。

  • この記事を書いた人

かん

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設備設計一級建築士として、建築設備の設計の仕事をしています。

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