設備設計一級建築士 過去問

設備設計一級建築士試験対策|冷却塔の法規と出題傾向を徹底解説【建設省告示第3411号】

はじめに

設備設計一級建築士試験の空調・換気分野で頻出する問題の中から、本記事では冷却塔についてを解説します。

関連する法規として、建設省告示第三千四百十一号があります。

建設省告示第三千四百十一号

国土交通省

試験の概要などについてはこちらの記事も参考にしてください

冷却塔についての基礎知識については、こちらの記事も参考にしてください。

建設省告示第三千四百十一号の概要

11階以上の屋上に設ける冷房のための冷却塔設備について、以下の内容が規定されています。

  • 材質や仕様
  • 離隔距離
かん
かん

防火上支障のないように定められています。

出題されるパターン

材質・仕様

冷却塔の以下の部分について、材質・仕様の規定があります。

  • 充てん剤
  • ケーシング
  • その他の主要な部分
  • ケーシングの開口部(26mm以下金網)
かん
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令和4年度では、ケーシングの開口部の網目の大きさが23mmで出題されていました。
26mm”以下”なので、不適切箇所ではありません。

一定容量以上での区画

冷却塔の仕様によって、下記容量ごとに防火上有効に区画されている必要があります。

  • 3,400kW以下
  • 2,200kW以下

離隔距離

材質によって、以下の設置間隔距離が定められています。

  • 冷却塔から他の冷却塔までの設置間隔距離
  • 冷却塔から建築物の開口部(窓・換気扇など)までの距離
かん
かん

「離隔距離が不足している」という問題形式が最も多く出題されています。
建築物の開口部には、窓だけでなく換気扇なども含まれる点に注意しましょう。

過去5年間(令和7年現在)の出題回数は2回で、どちらもこのパターンでした。

令和4年度の空調・換気設備 解説はこちら
令和6年度の空調・換気設備 解説はこちら

冷却塔設備の内部が燃焼した場合の温度

260℃未満

かん
かん

「未満」とあるため、「260℃まで上昇する構造」という選択肢は不適切となります。

ひっかけ問題に注意しましょう!

材質、離隔距離の確認フロー

材質や離隔距離については、以下のフローで確認するとスムーズです。

かん
かん

講習テキストに書き込んでおきましょう

冷却塔設備の問題 確認フロー

※本記事では簡略化して記載しています。必ず原文の法規も確認してください。

おわりに

本記事では、冷却塔の法適合確認方法について解説しました。

試験対策として、過去問を解きながら素早く確認できるよう練習することが重要です。

本ブログでは、他の過去問解説や設備設計一級建築士試験の対策情報も発信していますので、ぜひチェックしてください!

合格に向けて、一緒に頑張りましょう。

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